「くじら学者」(3部)

上智は駄目だった。
何とかなると思ったが、ならなかった。
やれやれだ。
初めての挫折だ。
しかしこんな経験もドラマチックだ。
今まで挫折を知らずにきた男が初めて味わう挫折…

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ちょっと・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・カッコ良過ぎないか?

多分これから先も俺は順風満帆だから、
こんなことも起こらなくては、つまらないのかもしれん。
まあ、あれだ。

 

 

じじむさいしゃべりだったら俺に任せてくれ。

 

それで考えたんだが、鯨なんてどうだろう。

今は(1989頃?)いるかウォッチングとかがブームだからな。
次は鯨の時代だろ。

サッカーの次はバスケ。インドの次はタイ。ご飯の次は味噌汁。
そんな感じだ。
先見の明があるって言ってくれていいぜ。

それに俺、小さい頃は何が好きって、くじら肉だったからな。
捕鯨反対アメリカ人、ホリィの目を盗んでは、よくこそこそ食ったもんだぜ。

老人と海っていうロシア文学だって知ってるぜ。
伊達に受験やってないって訳だ。
話しは

 

老人が大きな魚を釣ったはいいが、
船に乗らなくて困ったって話だ。

 

こんなの常識だぜ。知らないやつは読め。

*私も読んだ事ありません。スンマソン。