「ヘアカッ」(3部)

「夢は野蛮なディ○ニーランド」空条 承太郎だ。

最近 髪が帽子に溶けてきたので
「少し健康にも悪いかどうかそれは俺には、ちと分からん。」
という気持ちになってきたため、床屋に行こうと一念発起した。

床屋。
英語で言うと、バーバー。
片方点々をとると、ハーバー。
どっちもとると、ハーハー。
ちと欲求不満気味になるな…
正式っぽい日本語で言うと、理髪店。

美容院とは、起源から違う。
どう違うかというと、理髪店は、
帽子付き頭髪を切れる刃物を持てるが
美容院は帽子付き頭髪を切るには、
カリスマ美容師が多すぎるという点だ。

ここで、用心深い俺は必ずシュミレーションだ。
思慮深い男の戦いには、必須だな。
大学でいうと、般教の必須科目というトコだと思われる。

~俺様シュミレート in 美容院~

美容師(以下;美):
いらっしゃいませー

承太郎(以下;太郎):
・・・・・(無言で来店)
美:
お客様、お名前をいただけますでしょうか

太郎:
空条・・・

美:
パラパラ(何かをめくる音)
・・・申し訳ございません。お客様、ご予約頂いておりますでしょうか…。

太郎:
いや、通りがかりのスタープラチナだ。

美:
大変申し訳ございません、当店は、
ご予約頂いてるお客様のみで申し訳ありませんが、・・・・・
(ここで美容師受付嬢顔を上げる)

・・・ハッ なんてステキな殿方…
(*あくまで承太郎のシュミレート内)

…あ、い…いえ・・・
あの、すぐにカリスマ美容師ダリ・刈野・トウハツ先生(スペイン)
を用意させて頂きますので…

太郎:
・・・っふ

刈野(以下;刈)
あ、お待たせいたしました。
セレブなお客様専用のダリ刈野です。

太郎:
12万の帽子は切らずに、
せっけんでの洗髪とノコ切りでの
髪の切断を所望する。

刈:

 

 

 

 

 

 

どこどこどこどこどこどこ
(衝撃音)

どどどどどどどどど
(余韻音)

 

 

 

な・・・・

な…なんて
男らしい注文・・・・

ああ・・・切りたい
こんな男の髪の毛を切ってみたいと

あぁ・・・そうだわ・・・
私はそんなスィートドリームを抱いて
この世界に入ったのに、

…なのになのに 乾いた都会の砂漠の中で、
私は愛に飢えたキャラバンの様に
空しく泡沫に漂う甘いオアシスに身を任せ、
走り去るキャラバンにすべてを…

(以下略)

太郎:
(目を閉じて微笑む)

刈:
分かりました・・・
ワタクシ、ヘアアレンジメンターフォーセレブの名にかけて
最高の仕上がりに致すよう、命を賭けとう存じます。

太郎:
苦しゅうない。さあ・・・思う存分切るが良い。

アール・
キュイジーン!!!

>>>続く